日常にいい意味での緊張感を持ち続けたい

 

 

秋寒の季節

 

少し暖かいなぁと体感で思う朝は大抵雨の日

 

朝、霧が濃い日は晴れるとか少し前までは全然知らなかった

 

なーんにも知らないんだってことはいつも知っている

 

なんかこう色々な作家さんとやりとりをする中で

 

制作に対する想いや

 

作り手が見ている景色や

 

作り手が捉えているその業界だったり

 

こうそんな風に考えてるんだぁとか思ってるんだぁというのを知れて面白い

 

どの業種においても言えることなのだが

 

僕らのような若手新参者は居場所を作るのに必死だ

 

逆に大御所や重鎮なんて言われてる人は立場を守る為に必死だ

 

その為に言葉で理論武装を固める

 

本来の物を選ぶ基準ってなんなのか

 

そこに言葉はいらない

 

それが格好良いかどうか

 

イケてるかどうか

 

粋かどうか

 

作品の良し悪しこそが一番の肝なはず

 

イケてるイケてないの判断はその人の美意識のみ

 

自分自身作品を制作する上で考える上位はそこ

 

これ本当にイケてるのかなダサくないかな

 

そこが常に葛藤している

 

だから人の作る理論より作品そのものの好みでしか判断できないというのが正直なところ

 

それを小難しく講釈垂れる人はあまり好きじゃない

 

キャリアを口にする前に技を学びな

 

とbossも言っている

 

既得権益や権力に対するカウンターでしか新しいことなんて生まれやしない

 

それは過去の歴史を振り返ってみても解ること

 

抑圧されたり隅っこに追いやられたりしたところから

 

爆発的な力が生まれてくる

 

いざという時の為に今か今かと技と眼を研ぎ澄ます

 

と言いながらも心持ちは常に謙虚で勉強

 

どんなことからも貪欲に学ばせてもらいます

 

今アクセサリー作りと並行して

 

アクセサリー以外のものを作っているのだが

 

テーマ以外の目指すべきゴールをあえて設定せずに作ってるものだから

 

これ本当に格好いいのか?!と一抹の不安を抱えながら手を動かしている

 

もちろん最終的に人に見せれるクオリティに持っていくつもりなのだが

 

アクセサリーだと用途があるし身につけてくれる人を想像することができる

 

だけどアートワークと呼ばれるものはどう評価を受けるかは解らないもの

 

正解が無いから怖いし不安だ

 

でもこの不安と怖さがなくなる方が自分は怖い

 

いい意味での緊張感っていうのはいつも持っていたい

 

人間関係でも一緒で馴れ合いの関係は好きじゃない

 

お互いを高め合っていく関係性をいっぱい築いていきたい

 

その方がお互いに成長が見えるから

 

物つくりは深く潜る底なし沼

 

作品展は聳え立つ山のようなもの

 

登ると潜るを行ったり来たり

 

途中いろんな誘惑が襲いかかる

 

集中力の持続する時間って限られている

 

だから締め切りって重要なんだろうね

 

来客があると部屋をいつも以上に綺麗にするように

 

何かイベントがあればそこに向けて動く

 

じゃあ逆説的に決めてやると動き出す

 

時間ってなんだんだろう

 

時間の概念とは?

 

理論物理学者のカルロ ロヴェッリは時間は存在しないと提唱している

 

山と平地でも時間の流れは違うように

 

止まるのと運動をするのでも時間は変わる

 

じゃあそもそも時間とは??

 

お金と同じように人類が共有する共同幻想なのかもしれない

 

信用や信頼の上で成り立つこの世界

 

不思議なことだらけで知り得ないことだらけ

 

賛成があれば反対がある

 

人類全体の共通目的が明確にあればみんなそこを目指すのにね

 

支配からの解放だったり

 

持続の先は果たして発展なのか

 

そもそも発展しないといけないのか

 

そして本当に経済は回さないといけないのか?

 

無数の問いが押し寄せながら

 

今日も手だけはコツコツ動かすのです

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

学校と保育園に送り出さなきゃ

 

朝はいつも慌ただしい

 

のんびり優雅になんて日が果たしてくるのかしら

 

そもそものんびり優雅にを望んでないってのもあるんだけどね

 

慌ただしいくらいがちょうど良いっす

 

異端であれ無所属であれ

 

今日も最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono