一着の服が完成するまでの道のり
うつしきでのMITTAN展初日
デザイナー三谷さんが在廊してくれる中で色々なことを知れる
一枚の生地の成り立ち
縦糸と横糸
それが織り重なることによって浮かび上がる表情
長く使われることを目的とした衣服
ファッションの目的が着飾るに変わり
装いの本質が大きく変わった
着るのが表現であればいいのだが
その表現の対象は一体どこなのか?
ストリートスナップに写ることが目的なのか
自分の着こなし方やばいでしょ!?というのが目的なのか
大抵は人によく見られたいというモテに繋がるかどうかというのはあるだろう
じゃあ種族保存というのがファッションの本質なのか?
これはどこで切り取るかで大きく変わるもの
スタイルの発生の大半はストリートから始まる
そこからちょっと前までは雑誌に載ることにより拡がり
今ではSNSによってその拡散スピードが早まった分
消費サイクルも早まりつつある
じゃあその消費サイクルのスピードを遅くするためにはどのような手段があるのか?
飽きのこない装いを探すこと
生産背景がきちんとしているところだったり
服そのもののデザインと自分のキャラクターのマッチング
ファストファッションでは生産背景を無視した
一円でも安くの価格競争に突入してしまう
その環境下だとスピードと手数勝負の世界
これは今の世界的に見ても疲弊しか生み出さない
修繕してまで着たいと思う服
MITTANの服は修繕をしてくれる
染め直しや補強
流行り廃りの無いアノニマスなデザインだったり
そこにこそ本質があると思う
永く着続ける衣服を作り続けること
それがMITTANの愛される大きな理由なんだろうなぁ
初日からみんな嬉しそうにそれぞれに似合うものを選んでいく
それが持ち帰った人の日常で着られてその人の色に育っていく
変化を見越したものつくり
世の中を見渡せば物に溢れている
これでもかっ!といいくらい所狭しと並んでいる
その中でも背景の見えるものたち
この関わる人たちのことを忘れてはいけない
綿を育てる人や蚕を育てる人がいて
それを採取し糸を紡ぐ
それを織って生地に仕上げる
それを生地の特性を活かしてデザインし
パターンを作る
それを縫製し一枚の服に仕立てる
他にも染色などの工程が入ることもある
それを運送してくれる人がいて
お店にたどり着く
それをディスプレイして初めて見てもらえる
ここに携わる人がどれほどいるのか
ここを無視はできない
背景までも含めてがその物なのだ
ここで勘違いしないで欲しいのは最終的に背景だけで決めるのではなくて
完成したもののクオリティこそが物の良し悪しを決めるということ
背景だけを求めてしまうとガチガチな原理主義になってしまう
そうなると融通が効かなくなる
その中でも好き嫌いの好みが出てくるのだ
自分の好き嫌いのフィットノンフィットに忠実であること
合う合わないの見極めは日頃からできるからこそ
きちんと精査していく
少しでも身近なものが好きで囲まれるように日々考え抜く
どうせお金を払うなら顔の見えるものに払いたいものだ
これ誰が作ってるんだと解るものに囲まれる暮らし
目指すはそこかなぁ
高いレベルでの調和を目指す
っとそんなこんなで子どもたちを起こす時間となりましたー
今日は日曜日
ちびっこギャングがみんな家にいる日
三谷さんは今日も在廊してくれますよ
是非この機会に色々と話を聞きに来てくださいね
今日も最高な一日を
このツイッターのアカウントではツイートよりいいねを観て頂ければニュースには出てこない世の裏側が見えてきますよ
タイムラインをネガティブな情報で埋めたくない
少しでもポジティブにみんなが生きやすくなる世の中の空気を作りたい
周りに誰も争いを好む人なんていないでしょ?
真実を知ろう pic.twitter.com/1ZVZs9NUYe
— yasuhide ono / うつしき (@utusiki_) May 10, 2020