あれから10年 自分史の振り返り
あれから10年
その当時僕らはオーストラリアにいた
これから向かう宮城のいびつ店主 大将が地元の友達とスカイプしていた
すると画面の向こう側が揺れ始め、友達が慌てふためくのを観て今尋常じゃないことが起こってるんだと思ったもの
そこからは日本の情報を知るべく友人たちとやりとりをする中で真実はテレビやニュースには報道されないんだという事実を知る
日本のニュースとオーストラリアのニュース、アメリカのニュースなんか言語圏の違うニュースを見ていると如何せんきな臭い
この先一体何を信じて生きればいいんだろう
と茫然自失となったのを今でも忘れない
その当時妻のお腹の中に宿っていた一つの魂を前に固く誓う
後には戻れないぞ
前を向いてやるしかないんだ!!
息子は今年で10歳になり自分の活動も十年の節目とも言える
振り返ればガムシャラだし食う食わないの瀬戸際なわけで
東京のアトリエをシェアしてるけど、妻と長男坊とは会うために月に一度新潟に通う日々
今みたいに世間だったりSNSの使い方すら知らない20代半ば
当時を振り返れば今がどれだけ恵まれているか
離れていった人ももちろんいる
一つ一つの自分たちの選択というのが今に繋がっているとするならば当時の自分を褒めてやりたい
とにかくなーんにもわからない状態で
手探りを繰り返す
あの波に流された人の人生や生活環境を変えることを余儀なくされた人たちのことを思えば大抵のことは乗り越えられる
僕らはその屍の上を生きているといっても過言じゃない
答えも正解もない
やらぬ後悔だけはしたくないというこの気持ち
明日死ぬなら今日をどう生きるか
人類が生まれた時点で全員の喉元に平等に突きつけられた人は必ず死ぬというナイフ
地震や津波といった予期せぬ出来事だってある
だからこそ今をどう生きるか
禅語の「一日一生」
明日死ぬが如く今日を生きる
ほんとそれだけなんですよね
せめて死ぬなら「我が人生に一片の悔いなし」といったラオウ状態で在りたい
27歳で死んでいったロバートジョンソンもカートコバーンもジャニスジョプリンもブライアンジョーンズもジミ・ヘンドリックスなんかより俺は随分年を重ねてしまった
彼らの残した音楽にどれだけ救われたか
自分にとって表現するということだけが生き甲斐ともいえる
文章を書くことも表現で写真も表現
動画も表現だし作ることも表現
お店の運営に関する全てのことも表現なのだ
子育てだって教育という表現
その表現する自由こそが今の生きる上での原動力
それを邪魔してくるやつがいたら昨日書いたyasuhide onoの中に潜んでいる”鬼さん”がひょっこり出てきますよー
腹の底からトコトンまで納得したい性分
時として自分でも相当面倒臭いやつだなぁと思ってるもの
そんな自分でも僕の作る作品を求めてくれる人がいるというのが今の自分を突き動かしてくれる衝動なんですよね
その人たちのことを喜ばせたいしお店にきてくれる人のことを喜ばせたい
うつしきに作品をおいてくれている作り手のことを喜ばせたいに繋がっていく
そのご縁のつながりこそが今の自分を形成しているんです
この地球の歴史の全てというのは今まで生きてきてくれた人の屍の上に成り立っているという事実を今一度認識する必要がある
それを無視はできない
人生の中、特にこの10年に起こった自因自果を刈り取っていく
それが今回のいびつでの展示なのではないかと今思う所存です
そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす
これからひとまず15時間かけてのドライブ
ほんと修行っすよね
うつしきでのえみおわすの展示で必要だったラック用に流木も帰りに拾っていかなきゃと全てに仕事が絡んでくる
生きること全てが仕事
そう思っていてもあながち間違いじゃあない
まずは何より安全運転でいかなきゃ
急ぎ過ぎや焦り過ぎっていう心理も違うんすよね
自分の速度に忠実に着実に
今うつしきのウェブサイトを改善中でもっと見やすくだったり、買い物しやすくを心掛けているので改善段階を優しく見守ってください
出張中もうつしきは通常営業していますので是非足を運んで見てくださいね〜
村上レシピさんのおかげで家の改装も順調っす
自分のできないことできる人ってほんと尊敬する
じゃあ日頃から技を磨き続けるしか道ないのだ
今日も最高な一日を