帰国


先日無事日本に帰国しました。
買付けでの毎日は帰国日という期限があるので日本にいる時以上に忙しい充実した毎日です。

今回でよくよく数えてみると10度目のインド。
今回も毎日のように今では家族のような付き合いの石屋さんを巡り、数ある石の中から自分の中で特別に感じるものを一点一点選んできました。
その選んだその石をイメージする形に加工する。
そこから毎回来る度に通う彫金の工房へ通い新作について模索するのでした。

今まで個人的にあまり興味が出ずに手を出してこなかったのですが今回は初めてシルバーにも挑戦してみました。
そしてそんな中でずっと探し求めていた質感のひとつに出会えた。
インディアンジュエリーでもトライバルでも無い、ミニマルでも無い、古道具や年月の経った壁などに見る抽象性を具現化した質感。
身につけた時に今までずっとそこに在ったかのように馴染む質感。
すごく嬉しい。
そしてここからがスタートである。

こっちの職人達は生活のため小学校を卒業するぐらいの年齢から手を動かし始め、貧しい設備の中を技術と工夫で対応する。
だからこそ色々な意味でストイックなのだろう。
この職人達から学べるだけの技術を学ぼう。そして続けよう。

半年に一度インドに来る度に色々な出会いや経験が出来る。
その時の興味の対象によって半年前は見えなかったことが見えるようになったりと次へ次へと新しい挑戦すべき壁を与えてくれます。
自分の在り方次第で世界は変わる。

企画展がいくつかあるのでそちらは順次また詳細をアップしていきたいと思います。

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono