哲学と叡智を小脇に抱えて送る人生のススメ

 

 

知らないことを知りたいという知的好奇心

 

赴くまま存分に寄り道をし貪り深め今に至る

 

多分この先も変わらずに知りたいには勝てない

 

知らなければよかったと思うことは山のようにある

 

知らなければどれだけ幸せだろうか

 

世界にはこんなルールが合ってあんな出来事があるだなんて

 

それを知らずに暮らせればどれだけ幸せなのだろうか

 

とたまに想像もする

 

小学生の頃クラス3、40人が同じ黒板を向いてる光景がロボット製造のように異様に思えてストレスで円形脱毛症になった

 

手指の間からするするするっと髪が抜け落ちていく感覚というのは今でも忘れられない忘れたくない思い出の一つ

 

小学四年生という多感な時期ということもあって人目が結構辛かった

 

そこから運良く?哲学と出会い

 

なんの為に生まれてなにをして喜ぶわからないまま終わるそんなのはイヤだ

 

と1988年以降の日本人の子どもたちを魅了した空飛ぶアンパンの歌の一節を解明し続ける為に今も生きている

 

真面目ではなく、かといって存分に振り切った不良の道に足を踏み入れることもできなかった中途半端な自分の立ち位置

 

進学校の中のはぐれものみたいな迷惑なやつ

 

そのときになんでだったのかあまり好きではなかった倫理の先生がニーチェのツァラトゥストラはかく語りきをくれたのを今でも覚えている

 

小野なら解ると思うんだよなぁと一言添えて

 

当時その本の内容の難しさになんだよこれと全然読めなくて

 

でも部屋の本棚にあるし全然読めないしでも気になるというのが新鮮だった

 

オーストラリアから一時帰国してた今から10年前くらいに

 

本屋に行ったとき超訳ニーチェの言葉という本が大量に平積みされていた

 

あっ、あのとき読めなかったやつだと手を伸ばし購入したのはあの苦手な倫理の先生からのご縁とも言える

 

そこからニーチェの考え方は好きだし自分に合ってると思ってる

 

ツアラトゥストラかく語りきは佐々木中さんの翻訳が読みやすくてオススメ

 

飲茶さんの最強ニーチェ入門も面白いですよー

 

哲学と叡智を小脇に抱えて生きる人生はかなり生きやすい

 

あの全てがモノクロームに見えていた小中高時代

 

それでもその時代時代での楽しいを模索することは忘れなかったから今がある

 

全ては地続きで繋がっている

 

同じような悩みを抱え経験した人に掛けられる言葉や行動が何かしらあると思っている

 

成長を実感できたときの嬉しさをどう説明できるか

 

立てなかった子どもが急に立ったり

 

喋れなかった子どもが急に喋り出す

 

できなかったことができるようになった瞬間

 

子ども一人一人の成長からスタッフ一人一人の成長を見れるのが一番嬉しい

 

だから教育に対する興味が止まない

 

今日始めればまだ遅くはないってこと

 

始めやり直せるのも生きている特権のうちの一つ

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

日曜日の我が家は無法地帯

 

展示を控え制作モード全開な私を混沌と混乱に導く天使で悪魔な存在たち

 

あぁ愛すべきわが子たちよ

 

心の平穏を約束したまえぇ

 

さぁ手を動かさないことには何も進まない事実

 

それだけは確かなこと

 

締め切りという喉元に突き付ける見えない刃

 

そんな張り詰めたことはなく

 

気負わず背負わず淡々と

 

今日も最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono