感性を測る尺度について考えてみる

 

 

久しぶりに酒を抜いた朝

 

休肝日たまには意識して作らないとね

 

お酒が好きだからこそ適切な距離感を持ちたいと常々思っている

 

でも飲まれてしまうことも多々あるよね〜

 

嗜むを覚えたいとほんと思っている

 

インプットの量を上げながらもアウトプットの質も量も増やす

 

そもそも感性って一体なんだろう?

 

哲学者カントは純粋理性批判の中で感性を測る尺度についてこう書いている

 

第一段階として受動的な直感能力がかかわる感性と

 

第二段階として感性で捉えた思惟の上に成り立つ認識形式の悟性

 

この二つを感性を測る尺度としている

 

悟性というのは感性と対峙する超感覚認識能力としての理性に対する概念的、推論的認識能力として位置づけられる

 

うーむ解りやすい例えでいうとなんだろう

 

直感的感性というのは花ってきれいだねとか虹ってきれいという人間本来備わっているであろう美に対する第一次反応

 

もう一個の方はどちらかというと後天的で知的精神作用に関わるところだろう

 

世界で一番高い値段のついているモナリザの絵を観て

 

構図や意図などがどこを切り取っても全部黄金比で計算尽くされていてあの時代の中でこれ書いちゃうのやべー!!という反応なのか

 

何がいいかよくわかんないやという反応なのかの違いかな

 

感性を磨くというのはどちらかというと後者を学びつつ直感的感性を深めていく

 

例えば美術館や博物館に行ってこれきれいだなという第一次反応をメタ認知しつつ

 

なんで俺はこれをきれいと思ったんだろうを推察していくことなんじゃないかな

 

直感だけでいける限界ってのがあると思っていて

 

人は本来考える葦ともパスカルも唱えるくらい考えることを大事にしてきた

 

黄金比やフィボナッチ数列なんかはまさしく人間のなんでこれを美しいと思うんだろうを科学的数学的に表したものの極みでもある

 

美しいの評価基準って難しい

 

時代性、思想などの情報のもつ意味や価値観が付加され

 

最終的に形に対する評価や趣向性が決定づけられてしまうから

 

だから作り手や表現者にとって

 

作品は自分の裸も同然だし頭の中そのもの

 

お店も一緒で

 

どの立地でどんな空間でどんな物を編集し並べているのか

 

それはもう裸見られてるのと一緒だよね

 

ある種写真やSNSもそうだし文章もそう

 

その人の視点や切り取り方、思考回路が全部見えているのと一緒

 

そう考えると面白いよね

 

ロジカルな部分と情動的な部分のせめぎ合ったものってなんだろう

 

人体を駆使した歌や踊りのような表現だと表しやすいけど物になるとなかなか難しい

 

物だとどこに置くかなどの空間との間合いもそうだし

 

物一つで空気感を変えてくれるからね

 

構成原理を書き出すとすごく体系的

 

造形の要素は形、色、材料、テクスチャ、光、運動にテクノロジーが加味される

 

造形の秩序はハーモニー、バラエティ、コントラストがあって

 

ここから更にシンメトリー、プロポーション、バランス、リズム、コンポジション、シュパヌンクがあり

 

ここを更に細分化することができて

 

物を見るときや作るときにこんなこと考えると正直よく解らなくなりますよね

 

そんな時は直感に戻るのが一番です(`・∀・´)

 

直感の質を上げることは何においても大切っす

 

悩むというよりもこれしかない状態を自分の中で作り続ける

 

食べ物選ぶ時も自分の直感で何を欲しているか解れば悩む必要すらなくなる

 

選ばないということも選択の一つ

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間となりましたー

 

うつしき撮影部隊は京都から長野県佐久市へ移動した模様

 

星空の写真が送られてきたので満喫してそう

 

今日は野原の撮影です

 

同行したいのは山々だが今月末の仙台での展示途中に寄ろうと企んでいる

 

今日も保育園休みでみんなが家にいて賑やか

 

誰かさんのおねしょの後始末などで朝から騒がしいくらいっす

 

それぞれの場所での最高な一日を

 

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山形ビエンナーレ取材編 Day2 うつしきの今回の出展映像のテーマ 土 身体 宇宙 それを体現する作り手たちを数日に渡って取材していきます 現在取材中の京都福知山で活動しているi a i @_____i_a_i 作り手にとって出来上がった完成形が作品 その作品が仕上がるまでの工程 一枚の布を染色する風景 ここから裁断し縫製され一つの衣として完成し誰かの手元へ届く 買い手にとっては完成した衣という認識だがそこに至るまでにはこうした背景がある その背景を知ることでまた衣に対しての向き合い方も変わってくるのです 写真 小田雄大 @_______oda

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yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono