結びに隠された秘密を読み解く
編むことを仕事として始めて約10年の月日が経つ
糸を結ぶことによって模様が浮かび上がること
それも結び方によって全然違うことをいつも不思議と思っていた
日本にはこの結びに関するモチーフや言葉が至るところに隠されている
神社のしめ縄、しめ飾り、おみくじを結ぶ、水引、縄文土器に縄の模様、
映画「君の名は」でも出てきた組紐など
さっと思い付いただけでもいくつも出てくる
これらの一つ一つの意味はなんなのか
結びの意味
結婚、団結、結界、契りを結ぶ、縁結び
どれをとっても物凄くポジティブな言葉
でも髪を結ぶと書くより髪を結わえるの方がイメージが上品で情緒豊かな気がしませんか?
言葉の表現って奥深い
編み方に隠されたモチーフを探るのも面白い
捻じり編みはDNAを表しているし
七宝編みの中には神聖幾何学模様(フラワーオブライフ)が隠されていたりするし
民芸の籠やざるなどの中にも六芒星などが隠されているものが多々ある
これは偶然なのかはたまた意図されたことなのか
最近社会的空前の大ヒット” 毀滅の刃 “
ここで出てくる柱というのが古事記とも関係してくるとの仮説を立ててみる
古事記最初に出てくる三本の柱
天之御中主神(アメノミナカヌシ)高皇産霊神(タカミムスビ)神皇産霊神(カミムスビ)
天之御中主神(アメノミナカヌシ)は宇宙を統括する神であり
一緒に降り立った二柱が、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)と神皇産霊神(カミムスビノカミ)と言われている
このことが結び=産霊(ムスビもしくはムスヒと呼ぶ)が語源なのではと言われている
ヒンドゥー教だとシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマンに当たるのかなと個人的に勘ぐっている
宗教史はほとんど同じ内容が違う物語で置き換えられているでは?といった仮説で見ると面白い
どれも宇宙視点での地球の成り立ちを物語っているのです
宇宙視点というのが話を読み解く上でのポイント
以下は結びにおける個人的参考の抜粋です
「結び」の語源をたずねると「陰陽相対的なものが和合して新しい活動を起こす」と言われ、我が国では男女の和合によって生まれた子供を「むすこ」「むすめ」とよぶが、これは「むすびひこ」「むすびひめ」という言葉の略称である
「むすび」とは「産霊」とかきその語源は「陽と陰」とが相集まって新しきものを創造する
むすび(産霊)とは「言海」にあるごとく「陰陽相対的なものが和合すれば必ず一つの新しい活動が起こる」ことを意味し、また「むす」とは産の意味であり、「び」は「神霊」の意味であるから「むすび」とは「天地万物を作る力をもつみたま」とも言える。
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参照元 ものと人間の文化史 結び 額田巌著より
(詳しく知りたい方面白いのでおすすめです)
そうやって結びを見ていくと知見が深まるしとても面白い
まだまだ知らないことが多すぎる
この編む、結ぶということは自分にとって決して飽きない究極の謎解きの一つなんです
あの世とこの世を結ぶ
そんな作品が作ってみたい〜笑
自分の作品を身に付けた人の結界となるべくように
今日も精進していきます
現在開催中の灰月での展示も残すところあと二日となりました
進んで足を運んで見てくださいと言いにくい状況ですが
オンラインでも対応しているので気になるものがあれば問い合わせてみてくださいね
もしも未来が解るとしたら不安になることってありますか?
今、世界が大きく動いている
今日も学び多き心穏やかな一日を