修行僧のように情報の歴史を貪る

 

 

突然娘が「できるできないじゃない。やらなきゃいけないことがある。」と言い出しハッとさせられた

 

毀滅の刃の胡蝶しのぶのセリフだったんですね

 

さて今日は情報の歴史について書いてみます

 

歴史というのは常に強者によって歪められているものというのは前提として持っておくべき

 

虫食いのようなその空白の部分の解釈の仕方が大事なところ

 

輪郭の発生 BC 6000以前

文様と図標 BC 6000

意味の保存へ BC 2200

記録の構想 BC 1200

契約と学習 BC 600

記憶の変換 BC 300

分岐と伝搬 0

変転する世界 300

知識の交流 600

情報の自立 800

都市と物語 1000

内省か観察か 1200

時代の認識 1300

回遊する夢 1400

主観と客観 1500

再生する宇宙 1600

構造と運動 1650

啓蒙の波及 1700

技術と直感 1760

速度への挑戦 1810

私有と競争 1840

拡大する情報 1860

国家と企業 1880

印象の主張 1890

高速と量子 1900

思索と戦争 1910

燗熟する文化 1920

経済の問題 1930

実存と自由 1940

欲望の開発 1950

対立と制御 1960

環境の変貌 1970

混沌と創造 1980

 

 

オラルコミュニケーション時代

 

00 ヒトの直立二足歩行の開始と分節の発達

01 男と女の分業化。受胎育児情報の拡大

02 体と声だけによるコミュニケーションの時代。宇宙舞踏時代

03 リズムを線におきかえ、模様と輪郭模写が発達する

 

 

図形と文字の出現

 

 

04 体への関心がやや薄れ、声と絵の世界に道具と図標記号が介入してくる

05 文字と布の発達。体と声と絵と図と文字の最初で最後の蜜月期間

06 紙の出現。声と図と文字、及び象徴装置化が促進する

07 文字の分化と統合。各地で文字戦争がおこる

 

 

写本文化と物語の時代

 

 

08 文字の優位化が目立つ。手紙や本の単独流通化がおこる。写本文化

09 写本センター(修道院・寺院)が各地の情報センターになる

10 他方、文字に表せないシンボルが発達し、オカルティズムの系譜をつくる

11 センターを回遊する情報ネットワーカーが活躍する

12 物語の様式が生まれ、情報の記憶形態に工夫があらわれる

13 宗教・哲学・文学・演劇・音楽・美術などが多少分化し、情報を分担する

 

 

時間の円環化と活版印刷革命

 

 

14 時計・メガネ・複式筆記・羅針盤・三角法の確率により、情報世界が拡大する

15 活版印刷の発明(1450)と製紙術の急速な普及。リテラシーの革命

16 各国に母国語が定着し、民族や地域の情報史が編集される

17 古典回帰と宗教改革(1515)とともに、異国の情報への関心が広がる

18 自然科学と家学が体系を提供しはじめ、情報の合理化がはじまる

19 ミクロコスモスとマクロコスモスが分断されはじめる

20 ニュートン力学の登場(1687)科学情報の実証へ

 

 

クラブと新聞と産業革命

 

 

21 郵便制度の定着により情報ネットワークが少しずつ整備される

22 鉄鋼石融解(1713)、農業革命、毛織物産業による資本蓄積。経済の情報化

23 奴隷貿易と機械による労働の代行。知識の分業化がすすむ

24 クラブとサロンが出現し、新聞と雑誌が発生する

25 情報の啓蒙化がすすみ、市民にコモンセンスが醸成される

26 博物誌と百科全書(1750)による情報のデータベース化が流行する

27 絶対主義と蒸気機関。産業革命が進行する

 

 

鉄道と通信ネットワーク

 

 

28 腕木式光通信と蒸気汽船と蒸気機関車の登場。情報の速度化

29 進化論と人類学が人間の情報的進歩を問題にしはじめる

30 鉄道が開通し、最初の資本主義恐慌がおこる。情報格差の出現

31 モールス電信機(1835)とタゲレオタイプが情報コピー化の可能性をひらく

32 国民経済学と社会主義思想が同時に生まれ、メディアが横行する

33 鉄道と電信のネットワークが世界を拡大しはじめる

 

 

万国博と熱力学の法則

 

 

34 新聞社と通信社が情報のニュース化を競う。情報の一般化が横行

35 万国博(1851)で情報の国際同時主義がはじまる。人種差別主義もはじまる

36 ダーウィニズムが社会進化思想へ波及し、生物史と文化史が繋がる

37 鉄道と通信と輪転印刷が力もつ。情報量のコミュニーションの登場

38 海底電線が開通して、新しいインフラ・ネットワーク時代が到来する

39 産業資本の独占と都市改造の進行。情報集中のはじまり

40 熱力学がエントロピーと情報の関係を暗示する

 

 

電話ネットワークと電気革命

 

 

41 ベルの電話(1876)とエジソンの電球。情報が距離と時間を超えはじめる

42 カメラと製版の出現。社会に正確性の観念を形成していく

43 文学と美術が情報社会の発言リーダーになり、学芸メディアが力を持つ

44 通信と写真の結合。報道のリアリティが強化され、ニュース文化時代へ

45 マルコーニ無線通信により、電波と通信が結びつく

46 電気の普及と映画の出現。暗闇から情報が生まれる。犯罪文化へ

47 世紀末デカダンとフロイト主義の登場。内面の情報へ

 

 

自動車と広告の時代

 

 

48 量子力学と相対性理論(1905)と創造的進化論(1907) 統一的世界像へ

49 近代建築と飛行機とT型フォードの凱歌。情報の生産主義

50 電話ネットワークの拡大。情報の個人性の基盤ができる

51 タイプライター普及によって、筆記的世界像が決定的に後退する

52 映画流行。映像の連続化と自動化で情報は時間を占める性格を持つ

53 レコードによる音の記録と再生。反復文化の可能性が拡大する

54 ラジオとマイクロフォンの出現。娯楽にも情報技術が集中しはじめる

55 広告の急成長。情報切売りと誇大化

 

 

大衆による情報ゲーム時代

 

 

56 自動車普及による道路ネットワークの改善。出版印刷の増大

57 飛行機無線とコンデンサ・マイク。情報交信の自由度の拡大

58 戦争と失業の拡大(第一次世界大戦)大衆の出現から大衆情報化社会へ

59 メンデル遺伝学で情報の遺伝子が確認される

60 ハートリーの情報論とノイマンのゲーム論(1928)

61 大恐慌とケインズ経済学。情報の予測の時代へ

62 スーパーマーケットと缶詰の普及。情報のパッケージ化へ

63 社会主義の拡大。イデオロギー情報と知識人の融合

 

 

トランジスタとコンピュータと抗生物質の時代へ

 

 

64 ラジオ宣伝の発達とイエロージャーナリズムの拡大。情報の日常化

65 チューリングマシンから計算機へ、情報処理技術の発展

66 自動電話交換と電子複写法(1938)情報の自動コピー化がはじまる

67 サイバネティクスによる生体=機械共生系の出現。情報のフィードバック

68 戦後文化と赤狩りとグッドデザイン運動。情報統制文化

69 抗生物質による医療革命で健康情報が溢れはじめる

70 シャノン情報通信理論による情報通信時代の開幕

71 トランジスタ革命。第一次軽薄短小化はじまる。情報圧縮の発想が広まる

 

 

家電革命と情報コピー時代

 

 

72 テレビの登場により、マスメディアと大衆の関係に変化がおこる

73 コンピュータ類が発展し、情報の省略性についての観念が定着する

74 クレジットカードの出現(1950)情報経済が本格的にスタートする

75 石油製品の汎用化による複製力の増大。大量生産力と消費力の接近を促す

76 免疫学による情報代謝における自己と非自己の発見

77 家庭電気製品の一般化すすむ。家庭における情報文化の安定化

78 IC開発(1958)と人工衛星の登場。ミクロとマクロからの情報交信時代へ

79 ロボット開発がすすみ、労働の意味の変容

80 テレビ文化の定着。スポーツ情報と芸能情報の極端な飛躍

 

 

パーソナリゼーションとグローバリゼーション

 

 

81 プログラム言語の急速な開発。人工情報言語の時代へ

82 産業の全面的OA化、FA化はじまる。企業に負う情報社会の改革がはじまる

83 分子生物学の発展と分子言語による遺伝情報解読がすすむ

84 スチューデントパワー、環境汚染、ヒッピー文化。対抗文化情報の拡大

85 第三世代コンピュータと人工知能開発。シュミレーション文化の進行

86 ロックカルチャーの爆発。エコロジー情報の流出

87 パソコン出現(1968)と脱工業化社会論。情報のパーソナリゼーション

88 SFとパフォーマンスの流行。幻想領域における情報の冒険へ

89 カタログ文化により情報編集時代の波が押し寄せる

90 LSIと8ビットマイクロプロセッサが情報記憶容量の変化をもたらす

 

 

ニューメディアと高度通信ネットワーク

 

 

91 メディアの多様化と分解化が飛躍的に進行。マルチメディア情報時代へ

92 環境危機と高度情報社会の同時化で、情報洪水の危険視がはじまる

93 電卓の普及で数値情報の一般化が進行、意味情報へ関心が集まる

94 ソフト化とサービス化が接近する。情報と金融の接近

95 バイオテクノロジー拡大と利己的遺伝子説。情報操作に関心が集中する

96 散逸構造理論とシナジェティクス。情報の自己組織化理論の形成

97 パソコン感覚とゲーム感覚の一般化。おたくの情報論

98 ISDNによるテレコム社会像の提起。情報ネットワーク時代の到来

99 ディープエコロジー波及。ハイテクから脱出するもうひとつの情報文化

100 ハイパーネットワークとテラビットコミュニケーション時代へ

 

 

はぁ長かったなぁ〜

 

書き始めたはいいものの終わりがなかなか見えず、、、

 

写本のように情報の歴史を自分に落とし込む

 

歴史を知ればこの先の打ち手が見えてくる

 

できるできないじゃない。やらなきゃいけないことがある。

 

そんなこんなで子どもたちもう起きてます

 

今日はお店はおやすみです

 

もう少し歴史を学びたい

 

特に消された空白部分をね

 

さあコツコツ手を動かしていきます

 

今日も最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono