工芸の世界に片足を突っ込んで見えてきた世界

 

 

 

いよいよ本日から始まる福村龍太展

 

昨日福村くんが作品を届けてくれました

 

毎回変わる空間の景色が展示の醍醐味の一つ

 

この作品量の中から選ぶって大変だろうなぁ、、、汗

 

昨日仕上げた作品を今日追加で朝持ってくるというから一体どうなるんだろう

 

数多ある中から選ぶのと選択肢が少ない中で選ぶのとではまた変わってくる

 

数寄者への道は奥が深い

 

自分たちも使っていくうちに少し疎遠(使用頻度が少なくなる)になる器というのもあって、その時々これが最高だなと思って買って使ってるんだけど、たくさんの器に出会うと自然と眼が鍛えられることもあってその変化の感じも面白かったりする

 

また一周してあぁやっぱこれいい!と出戻る感覚もあるからこの道は飽きない(商い)んですよね

 

店主の私物展という名目で5点くらい上げるとかを雑誌の企画でやったら個人的に見てみたい

 

そこにこそ店主の推しメンが如実に解るし、人前に晒すことによって趣向の違いが解る

 

ここでメンタルの強度が見えてくる

 

SNSがまだ無かった雑誌全盛の時代だとお店を知ること自体が難しかった

 

その中で紹介されているところがやっぱ華やかに見えた

 

でもSNSが台頭してくると店主自身の発信が見れるようになりより生の声(投稿)を知ることができたのはよかった

 

あぁ案外このお店は雑誌の切り取り方がうまかったんだなぁと感じた部分も少なくない

 

虚像とリアル

 

ここが今すごく問われている

 

この先業界に激震を走らせるくらいの大きな問いは出てくるのか?

 

振り返ると日本の文化は昔からずーっと保守と革新を行ったり来たりしている

 

禅の精神からくる用の美や不足の美の無常な世界観と雄々しい婆娑羅の世界観

 

千利休と古田織部や桂離宮と日光東照宮のような相対するような美意識観が同じ文化の土壌の中で生まれている

 

ここでもどっちがいい悪いではないと思うし個々人の好みの問題だと思っている

 

お店で器を扱うようになり工芸の世界に片足を入りこんだ目からみるこの世界

 

突き詰めていく先の解釈の違い

 

武道も達人の域になればなるほど動作が少なく相手の動きを詰むように、派手なパフォーマンスで魅せる格闘技も人を惹きつけてやまないように、じゃあどっちの方が強い?というのが今問われていることなんじゃないのかな

 

あくまで個人的な目線なのでオノバイアスかなり掛かってます

 

そんな格闘技目線で見るとそれぞれの立ち位置というのも見えてくる

 

あぁ今かき回してるんだろうなとか

 

プロレスにしないと興味人口が増えないというのもある

 

飲食店でもない限り家の食器棚の大きさも限られている

 

作り手が増えても買い手がいなければマーケットそのものが成り立たない

 

そしたら食いっぱぐれる人が出てきてしまうことになるからお先が暗い

 

そうならないためにもお店はそれぞれの掲げる美意識の提起と問いを持って発信し続ける必要がある

 

だからやり方や売り方の違いで揚げ足を取り合うよりもそれぞれの違いの面白さの提案こそがみたいと個人的には思うのです

 

日本全体の眼が鍛え上げられれば作家が作る物がより研ぎ澄まされていく

 

 それを町単位とかで趣向や特色を出してそこに賛同する人集まれ〜となればどんどん面白くなっていく

 

婆娑羅者集まれ〜という感じが歌舞伎町でしょ?

 

田舎はその特色の出し方が下手なんですよね

 

それも行政を仕切ってる人のセンスがありますからね

 

民間の動きの方が面白いことができるはず

 

まあこれはあくまで理想論ですけどね

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

子どもに大人気の福村くんと珈琲 占野の占野くん

 

どんな初日になるのかなぁ?!

 

福村くんの作品のオンライン掲載は2月24日(水)に更新予定でいますよ

 

僕の作品は2月22日に追加で掲載予定なのでそちらも覗いてみてくださいね

 

今日も最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono