ファッションと身体と鏡と自我の変容

 

 

あたたかな日が続くここ数日

 

庭先のミモザも少しずつ花開くのを今か今かと待ちわびている

 

昨日我が家のボイラーが壊れてしまいメーカーに問い合わせたところ

 

部品が届くまで二、三日かかると言われ

 

普段使えてた物が急に使えなくなる不便さを味わいながらも

 

逆にそういった普段当たり前のように使っていたインフラにこそもっと感謝をせねばと思う

 

震災時のインフラ問題を解決できるかどうかも日常からのリスク回避の準備が非常に大事になってくる

 

なので久しぶりの温泉へ

 

毎日片道20分かけて通うのはしんどいけどたまにならオッケーでむしろ喜んで浸かりたい

 

子どもたち五人を服脱がせて洗って身体拭いてまた服を着せるのは一大イベント

 

ほんと毎日が賑やかっす

 

そんなこんなで今日は昨日のインスタで告知した通りファッションと身体をテーマに書き進めていこうと思います

 

身体に制約を持たせるという不思議な側面をピックアップしていきます

 

まずは中国での不思議な習慣の纏足について

 

女児が幼少期から足を布でぐるぐる巻きにして足の形を変える

 

えーなんの意味があるの?!と今の僕らからは思うことでも風習が変わればそれが当たり前と文化の一つとして定着するのです

 

足の小さい女性が美しいという当時の価値観の社会の中で育つと自然とそういった価値観に倣うように

 

美しくなりたい、モテたいだったりの根源的なセクシャリティに関する事柄って過去も現在もなんら変わらない

 

ある種の流行りと言えないくらいに長く千年以上も続いた文化なのだ

 

振り返れば不思議なものっていうのはいっぱいある

 

コルセットだって締め付けてウエストラインを細く見せるという点では変わらない

 

内臓を圧迫され苦しい思いをしてまで細く美しく魅せたいという思いはほんと凄いこと

 

ここに人の持つ心理が隠されている

 

ファッションはあらゆる側面から考えないと見えてこない

 

中近世のヨーロッパでは貴族の中では自分の方が資産を持っているという豪華さアピールの追求が始まり

 

それがのちの成金趣味と呼ばれその後豪華さにも知性を求められるようになる

 

そこで慎みの見せびらかしという一歩高度な見せ合いに発展する

 

社交の場だったりでの見せ合い

 

人から見られてあの人みたいになりたい!と思わせる他者から欲望されることの欲望が出てくるんです←あの子みたいになりたいというアイドルへの自己投影

 

真似したい、見せびらかしたいという一様性衝動と個性化衝動

 

流行は常に階級的流行であるというトリクルダウン理論

 

でも明治以前の日本ではこれが当てはまらない

 

平民の中に発生した遊民と呼ばれる人たちの中にこそお洒落が発生した

 

これが日本のファッションはストリートから発生すると言われる所以なんですよね

 

だから遊びがうまいやつが慕われるから変なんですよね

 

これは貴族階級という階級制度がなかったからとも言われている

 

国単位とってもこれだけ違うから面白い

 

歴史背景を学ぶと奥行きがグッと増す

 

ここで一つ人間個性の発展にものすごく深い関係のある鏡

 

鏡が一般的に普及したことがあって自我の概念が変容した

 

鏡がなければ水面に映り込む自分でみることしかできないからそもそも自分なんてを考えもしない

 

鏡の一般普及が人々の内省的探索いわゆる自分探しってやつがスタートしたんです

 

その当時の時代背景や国や地方によってもあらゆることが切り離せないファッション

 

メッセージTシャツとしてキャサリンハムレットが当時のイギリス首相サッチャーと会ったときに「イギリスに核はいらない」というTシャツを着てたことが言葉にはしないけど政治的な発信を着用するということで大きな話題となった

 

でも今はどのTシャツもブランドロゴを全面に押し出したそのブランドロゴに価値がある

 

メッセージはなくなってしまった

 

どうしようまだまだ書きたいことはあるのだがタイムアップ

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

時間の範囲で書き切るようにもっと精度をあげていかないと

 

今日急遽福村くんが作品を追加で持ってきてそのまま在廊してくれることになりました

 

かなり少なくなっていたので助かるー^^

 

ちょうどうつしき合気道部の稽古の日なので福村くんにも参加してもらおっと

 

昨夜更新したうつしきオンラインでの作品更新

 

いや〜ほんとたくさんの方々に求めていただき感謝しかないです

 

最後もう一度更新できるコツコツ制作していきます

 

最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono