藍染の現場から知る昔の工程に戻る難しさ
美山から三重へ移動し福岡に戻ってブログを書いてます
いやぁほんとよく移動したなぁと振り返って怒涛な日々を振り返る
そのおかげで知らなかったことを知ることができたので学び多く充実した時間
三重では今度の展示でCOSMIC WONDERの衣の藍染めを担当している紺屋仁さんの元に撮影取材へ
七反という圧倒的な広さの藍畑
それも全て無農薬栽培
江戸時代に行われてきたような昔のやり方に戻るのがどれだけ大変かという話を聴く
全てに通づる問題で簡単に戻れる話ではなく全てが複雑に絡み合っている問題なのだなぁと改めて理解を深める
藍染に必要な灰汁(あく)が取れなくなってしまっている
というのも山の木が植林によって杉やヒノキといった針葉樹だらけになってしまい、藍染には広葉樹を燃やした灰が必要なんですが山自体に肝心の広葉樹がどんどん少なくなってしまうという現実
全国的にどうしても里山を誰が管理するのかということ問題が絡んでくるんですよね
時代背景もどんどん新しい家を建てるという風潮だったし、杉は成長も早いという点でちょうどよかったということもある
今は安価な輸入材が入ったことでその植林した国内で杉を木材にするコストというのが掛かってきてしまうという本末転倒な状況とも言える
一から始めるとなるとその果てしない労力が掛かってくるので新規で参入しにくい領域っというのもある
製材用の機械を導入することを考えると大変ですよね、、
そんな藍染の現場から見える途方も無い現実
それでも昔ながらの手法や工程に戻って染める現場を拝見したら大事なことが見えてくる
ほんとこの旅でほんとうの豊かさとはなんなのか?という問いが付いて回る
生産の現場に立つと消費についてもっと真剣に考えないといけないと思うし
でも実際の経済を回すのには個々人の懐事情も関係してくる
たとえ現実を知ってもそんな高額なもの買えないというような状況が今のグローバリズムの象徴
見る角度の問題なんだけど考えれば考えるほどに複雑なんだよな
消費は応援
それを考えると生産者の顔の見える人たちから物を買いたいと改めて思う
大きくは難しいかもしれないけど小さく少しずつならできるはず
資本問題は根深いっすよね
小さくでいいから考え続ける
そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす
昨日も深夜帰ってきたのでまだ起きた姿では会えてない
濃密なロードトリップ
COSMIC WONDERの展示は5月1日(土)からです
そして今週17日(土)からはいびつ 佐々木雄一展が始まります
かなりの量の作品を作ってくれたので見応え満載ですよ
初めての外に向けた展示ということで僕らも伝えるプレッシャーが掛かってくる
でも気持ちの込もった作品を伝えるだけだしそこに共感する方には響くと信じてる
大量のやらなきゃいけないことを一つ一つしっかりとやろう
最高な一日を
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◯ いびつ 展 ◯
2021年4月17日(土)-4月24日(日)
※期間中休みなし
作家在廊日
17日(土)・18日(日)
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🐃うつしきwebsite更新ごと🐃
日記「焦らず急げ」
日記「いびつ展のご案内」
対話「佐々木 雄一 [ 前 編 ] 」
対話「太田 美帆 」
映像「いびつ展 作品が映すもの」
商品「yasuhide ono 」
商品「COSMIC WONDER “Days of light” 」
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