ニョキニョキと生える人口の森を彷徨い歩く

 

昨日は東京へ日帰り出張でした

 

毎度ながら朝出発して夜戻ってくる移動の連続

 

いつも田舎にいるので4度目の緊急事態宣言出された東京の雰囲気を味わうのには丁度いい

 

今回の目的はCOSMIC WONDERの展示とHender Schemeの展示会

 

空港から青山を目指しての道のり

 

渋谷が変わりすぎてて乗り継ぎがスムーズに行かず

 

都市の発展速度に自分の身体が追いつかない

 

面積の拡張の為にどんどん上に伸びていく

 

土地の大きさに対して床面積を増やす為にはその方法しかないからだ

 

ビルがニョキニョキと生えているまさに人口の森

 

そこに迷い込んだ一人の都市に馴染めぬ田舎者

 

「ほうほう、ここには人はたくさんいるけれどみんな他人に対して無関心だなぁ」

 

人を人として扱ってくれる拠り所を求めて彷徨い歩く

 

身体と思考

 

身体の知覚と思考の深さ

 

飛行機の中で読んだ映画監督 押井守とその姉で舞踏家 最上和子の対談本「身体のリアル」

 

武道に精通する押井監督と舞踏で身体表現をする最上和子の身体についての両者の考えはとても勉強になる

 

表現という領域で自分を無くして身体に入り込むいわば巫女のような憑依する舞踏の世界

 

土方巽や大野一雄が暗黒舞踏で求めた死の世界を表現すること

 

あの世とこの世を繋ぐ

 

憑依させるには日頃から自分の中を空洞にしておかないと通らない

 

voidになる為には自分を消すしかないのだ

 

自分の身体なのに自分を消すとはどういうことなのか

 

いかに自我を無くした変性意識状態に入り込めるかどうか

 

言葉としてはわかる

 

でもこれは頭で取りにいってる状態

 

じゃあそれをどうやるか?

 

だから当時の澁澤龍彦なんかの知識人が土方巽の圧倒的身体表現に魅せられ衝撃を受けたというのもすごくよく解る

 

頭だけではどうにも理解できない世界がある

 

歩き方一つとってもそうで歩くことだけでもその人の普段身体への意識が垣間見えてくる

 

座り方もそうであって何気ない仕草というのはその人の普段が出てしまうんですよね

 

だからこそ日常の些細なところに意識を向けることができるかどうか

 

空港に向かうモノレールからの景色が好きで京急線よりもモノレール派

 

レインボーブリッヂを横目に遠くお台場が見える

 

物流センターが建ち並び空港まで道中色々と考えさせられる

 

幸せの形なんて人それぞれ

 

誰かの描くトレンディドラマのような幸せには興味がない

 

自分も自分の幸福論の色眼鏡を通して世界を見ないように!

 

身体も思考もそうだけど一度その方法を覚えると忘れにくいもの

 

あとは日常から使えるように型を覚え稽古するのみ

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

今日が星月夜での展示に向けた最終追い込みっす

 

毎度ながら展示は緊張と楽しみが同時に迫ってくる

 

今目の前のやるべきことをただやるのみ!!

 

コツコツ手を動かしていきましょう

 

最高にやさしい一日を

 

 

 

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🌜うつしき催し 永瀬 二郎 展 🌛

 

2021年7月24日(土)ー8月1日(日)
※期間中休みなし
作家在廊予定
24,25,26日 / 30,31,1 日

 

Comptoir Coin お食事会

 

7/24(土)・25日(日)

12時開始
¥8,000

すべて永瀬二郎のアルミ作品で提供される8品のコース料理

 

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🐃うつしきwebsite更新ごと🐃

商品「花月日の作品を更新」
日記「好きを取り戻していく」
映像「木工家 督田 昌巳 展 ダイジェスト」
対話「- 督田 昌巳 [ 前 編 ] -」
商品「Hender Schemeの作品を更新」
映像「新緑」
対話「Millet 隅岡 樹里 」
楽学「学びの場 第二回目 [ 隅岡 樹里]」
映像「”Dear” 太田美帆」
商品「太田 美帆 アルバム『 嬉 々 』発売開始
対話「太田 美帆 」

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yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono