ブランドで売る時代から個人のアイディアでかます時代へ
昨日また二郎くんがやってきた
三日ぶりなのに「お久しぶりです」とよそよそしい雰囲気を纏って入ってくる二郎くんはなんかいい
突き抜けた表現と全体のバランスについて考えてみたい
工芸という領域とプロダクトという領域
ここの両軸に足を置いてる二郎くん
鍛金のしっかりとした技術を持ちつつそこに縛られない、いや縛られたくないという表記が正しいだろうか
お皿、匙、テープカッター、ブックエンド、照明、椅子、パーテーション、楽器、そして火起こし器
全体の作品構成を俯瞰して見つつ、自分の興味を深掘りし作品として昇華する
そのアンバランスなバランス感覚が絶妙だなぁと不思議に思う
工芸作家さんが二郎くんの展示を見に来るとその振り幅に「なんで？」と首を傾げているのがどこか印象的
予想だにしない組み合わせというのもあるだろう
作り手は自分の専門分野を制定するとその領域の外に出て行きにくい傾向が少しある
というのも突き進んだ職人気質だったりと一つのことの深さを追求する美学にロマンを感じやすいことも一つ理由にあるのかな
イチローみたいなダンディズムをアーティスト像に重ねる
乾いてる世代と乾けない世代の違いって作家の中でも大きく影響がありそう
僕の世代はちょうどこの狭間に位置するのかなぁ
乾いてる世代の特徴として
何かを達成することが社会貢献につながっていた時代の人
仕事が最優先でガンガン働いて、稼いで、派手に遊ぶ
国や社会を動かし支える大きな枠がモチベーション
達成と快楽を追求し、稼いだお金で美女とワインで乾杯したい
反対に乾けない世代の特徴として
自分の時間を犠牲にしてまで仕事を優先したくない
会社の飲み会でヨイショして出世より家で家族とごはんを食べたい
家・友達・自分の小さくて身近な枠がモチベーション
高級ワインよりサイゼのワインで十分と感じる
稼ぐより没頭して夢中に好きなことにハマりたい
これはまさに時代としての特徴が反映されている
戦後のみんな物がない時代と物で溢れかえっている時代ではモチベーションや動機も大きく変わって来る
この辺が大きな物語をベースに動いてた時代から個々の小さな物語に変わった転換点が８０年代前後に起こったこと
権威主義やブランド志向なんかもこの辺りと大きく関係してくる
でも今の若い世代はお金や名誉よりも生きがいややりがいを優先する
そこの違いが面白いところでもある
ヒット作を量産することで生活は安定するけど同じものを作るという点では焼き増ししてる感は否めない
けどここにも段階があって、数をこなさないと技術はつかない
この塩梅を履き違えてはいけない
自分の目指す目標をどこに制定するか
自分の作りたいものだけ作ってればいい
有名になりたいお金持ちになりたいでは動機が全然違ってくる
僕としては誰かに喜んでもらえることをし続けたい
その結果が物作りできる環境を持続させることに興味がある
そうすれば自分の好きなことに没頭し続けられるから
ここの目的はみんな違っていいと思う
だから自分と違うからといって違いを擦り合わせようとしなくていいのだ
作家とはこうあらねばならないというステレオタイプな紋切り型で見てしまうのもわかる
でもこの先の時代はその型を一度捨て去ることが大切な気がしている
予想だにしない球種を投げてくる人が増えれば
ネームバリューであぐらをかいてる人たちにかますことができる笑
そうなると個人的には面白い
ブランドで売る時代から個人のアイディアでかます時代への変化
武器が資本からアイディアに変わると表現超自由な時代に突入だ
不安定さの中をサバイブする
時代を波乗りすることがみんなに求められる
そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす
永瀬二郎展もあと二日
どんな一日となることやら
二郎くんの追加での作品更新は今日の１８時を予定しています
ご縁のある方は是非ご覧くださいね
僕は来週から始まる香川県の白縫衣での展示に向けて手を動かしていきますよ
もう一つ別で動いてたことが本格的に動き出しそうっす
うつしき発のウェブメディア
乞うご期待っす
それぞれのやるべきことをやっていきましょう
最高な一日を
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🌜うつしき催し 永瀬 二郎 展 🌛
2021年7月24日(土)ー8月1日(日)
※期間中休みなし
作家在廊予定
24,25,26日 / 30,31,1 日
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🐃うつしきwebsite更新ごと🐃
商品「永瀬 二郎 展の作品を更新」
日記「想像からの創造」
商品「花月日の作品を更新」
映像「アルミ作家 永瀬二郎 展 / 自然への憧憬」
対話「- 督田 昌巳 [ 前 編 ] -」
商品「Hender Schemeの作品を更新」
映像「新緑」
対話「Millet 隅岡 樹里 」
楽学「学びの場 第二回目 [ 隅岡 樹里]」
映像「”Dear” 太田美帆」」
商品「太田 美帆 アルバム『 嬉 々 』発売開始」
対話「太田 美帆 」
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