心から良いと思ったものを最後まで伝え続けたい

 

 

 

春分の日

 

えみおわすの直樹さんと家の改装をお願いしている村上さんとの濃厚な時間だった昨夜

 

毎度書いてるけれど人の歴史なんて表には微塵も見えないもの

 

話をしている中で如実に見えていく

 

直樹さんの歴史面白すぎて正直ここには全て書けないかも。笑

 

経験こそがその人を形成している要因の一つとも言える

 

午前中のうちに大まかなレイアウトを組み

 

午後から直樹さん合流後一気に服を並べていく

 

今までで一番の物量かもしれない今回の展示

 

器の展示に対して服は占める面積が大きいというのはもちろんある

 

えみおわすの服の縫製、パターン、生産背景などの想いを聞くとまた服一着に対する解像度がグッと上がるんですよね

 

まずは何より袖を通してほしい

 

自分の目指すケ(日常)を大事にする服

 

着る人を選ばないって結構すごいんですよね

 

それでいてなおかつ個性がある

 

大抵万人に受け容れられるような普遍的デザインを目指すと個性(オリジナリティ)が薄れてしまうものなんですよね

 

でも着ている人のイメージが明確だからなのか

 

着ている人の気持ちをちゃんと上げる日常をアップデートする一着と言えるだろう

 

その辺りがえみおわすの服はすごいんすよね

 

もう十代の頃から飯代ケチって服を買うみたいな服バカ暮らしだったから好きな服を紹介できるのってほんと嬉しいんですよね

 

決して流行りに流されるわけでなく

 

流れに逆らってみたり

 

時にその流れに乗ってみたり

 

時流というのをしっかりみる時期というのも必要で

 

長くやっていくには一発屋になってはいけないし

 

逆に一発屋でもソロキャンパーとしてヒロシみたいなセカンドキャリアを築く可能性だってあるから一概にこうだ!!とは言えないのだけれど

 

そのロールモデルがない世界だからこそ作り手、伝え手、消費者はそのそれぞれに関係のある消費動向をきちんと見据えないといけない

 

ここでも三位一体が鍵となってくる

 

僕は自分自身作り手であり伝え手であり消費者であるから

 

その紹介するものに何でもかんでも太鼓判を押してしまうとグッドデザイン賞みたいに価値が薄らいでしまう

 

ほんとに良いと思ったものしか伝えられないんですよね

 

それが細部まで趣向が反映される個人店でよかったなとほんとに思ってる

 

目の行き届かないくらいに広がってしまうとアウトオブコントロールな状態に陥ってしまう可能性だってある

 

なんでもかんでも大きくすれば良いわけでもないし

 

逆に縮こまっていても動きがなければ淀む一方なわけであって

 

この辺りは全ては諸刃に絡み合っているんですよね

 

自分たちだけの活動で自己完結させられることももちろん素晴らしいし

 

活動範囲を拡げて関わる人の経済圏を増やすという考え方だってある

 

そのどっちが良い悪いの話じゃない

 

その人にとって合う合わないの話なのだ

 

僕自身はどちらかというと後者の考えでできるだけ関係する人を勝たせるにはどうすれば良いかを常に模索している

 

何が正しいではない

 

何が自分にとって心地良いかの追求

 

人は見た目が9割と言われる中での服が占める重要性

 

外に出て人の目に触れることを考えるとファッションってすごく重要だったりする

 

ノームコアのようなスタイルももちろんオッケーだし

 

時流を追いかけていくのも一つの道筋

 

ここで大事になってくるのは誰かが着てるからと他人の価値観に合わせることは懸念しないといけないっすよね

 

この人の価値観合うと感じているのであれば全然良いと思うし

 

ただ流される

 

流されている自覚があればいいんだけど流されるのって楽ですからね

 

その流れも早いところと緩やかなところもあるからその辺もどこにいるかで当然変わってくるだろうし

 

だからこそ漠然とでも曖昧でもいい自分なりの芯を持つことは大事になってくる

 

そうするとそんなに迷わなくなる

 

合う合わない、フィットノンフィツトの算出が早くなる

 

今自分何が食べたいんだっけ?とボワつかなくなる

 

でもここでも勘違いして欲しくないのは

 

迷う楽しみもあるということは絶対に忘れて欲しくない

 

いつもどっちが良い悪いの話をしているわけじゃなくて

 

自分はこういう考えだけど違う考えも尊重してる

 

言葉は捉え方でどうとでも変わってしまうから厄介なんですよね、、

 

伝えたい本意も間違って伝わっては悲しいでしょ

 

本音は同じ気持ちなのに

 

上澄みの部分で歪んでしまっては聞かせたいキレイな音が響かなくなる

 

だから言葉って難しいんですよね

 

お互いにリスペクトがある前提でいればいいのに

 

すぐ揚げ足を取りにくる姿勢には困ったものっすよね

 

自分の優位性を担保したいマウント取りって好きじゃない

 

五分の付き合いじゃダメなんすか?笑

 

っとそんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

そもそも全ての人に刺さらなくていいんですよね

 

でも誰かの中で響いてくれればそれだけで充分っす

 

さあ、えみおわす展初日どうなるものか

 

楽しみで仕方がない

 

雨の天気予報も嬉しいことに今のところ晴れているぞ

 

宮城いびつでの展示も残すところあと二日となりました

 

空間の光によって石の見え方も大きく変わるのでいびつならではの光の中で是非見てみてくださいね

 

コツコツと手を動かしていきましょう

 

最高な一日を

 

 

 

 

 

 

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono