「 間 」という概念についての考察

 

 

「 間 」という概念について考えてみる

 

定番化しつつある得意の考察シリーズ

 

間が悪い、間がいいね、適度な間合いを計る

 

間という言葉ってあらゆるところで使われている

 

人の間 人間

 

空の間 空間

 

時の間 時間

 

間という言葉があてられたこれらの意味

 

人は天と地の間を生きる生き物

 

空(くう)の間

 

柱と柱が立つことによって空間が生じる

 

古事記でも国を起こしたのは三本の柱からと言われている

 

柱と柱で構成される日本建築

 

柱が立って面が構成される平面感覚

 

時の間とは生から死までの間がその人にとっての時間となる

 

そもそもなんで間について考えてるのかというと

 

ディスプレイを考える上で作品が活きる間とはどんなだろう?と考えたところから間の深みにハマってしまった

 

ディスプレイをする上で考える作品と作品の間が空間を織りなす

 

日本の美意識は水平の感覚が抜群に秀でていることは日本画や日本建築、着物からも読み解ける

 

小津安二郎の映画の画角構成もまさに水平視点

 

北斎の富嶽三十六景もまさに奥行きを無くした視点

 

日本画は対象を描くのに3Dを2Dにして描く

 

反対に西洋は写実主義などにみるようにどれだけ対象を忠実に描けるかのリアルを常に求めている

 

すごく独特な美意識である日本的視点

 

桂離宮とか行くとやっぱ背筋が伸びるもんね

 

日本庭園とイングリッシュガーデンの違い

 

どの視点から観るのかの視点の違い

 

これが価値観の違いに繋がっているのではないか

 

海外でよーっつ!パンとやると全然拍が合わない

 

日本人は普通に合う

 

この違いは間を読む文化にあるのだ

 

間ってなんだろう

 

間って奥深い

 

削ぎ落とした美には間が大事

 

利休は晩年二畳の茶室の中に

 

素朴さ簡素さ質素さ

 

そこに時間の堆積した侘び寂びをいう概念を見出した

 

シンプリシティとエンプティネス

 

間をしっかり感じ取れる感性を養う

 

今どんどんこの間を奪われている

 

隙間時間にスマホを観るのもそうだし

 

スケジュール帳を埋めるのにみんな必死だ

 

間という余裕がないと余韻も余白も感じ取れなくなってしまう

 

研ぎ澄まされた感性というのはどういう状態をさすのか

 

相手の気持ちを汲み取れる状態だったり

 

次の動きが読める状態だったりするのかな

 

居心地の良いの追求

 

それは人だけじゃなく物にとっての居心地良いを考える

 

それが適切な間に繋がり心地良さにも繋がるはず

 

どの什器の上に作品があるのが良いのか

 

乾いた木がいいのか

 

重い雰囲気のものの方が合うのか

 

これだとトゥーマッチ過ぎないか

 

この子の横にはこの子が合うよねとか

 

あんまりスタイリッシュ過ぎるのも落ち着かないよねとか

 

このスタイリッシュな雰囲気の横に野暮ったい物を置くとなんかバランス取れるよねとか

 

素材感無視して色で仲間を作ってやるとか

 

反対に色味無視して質感の集合体を作ってやるとか

 

ディスプレイに正解はないからこそハマってしまったらその分沼も深いんです笑

 

1mmのズレが気になってしまう性分でめんどくさいやつ

 

だからアクセサリーを作ってるんだと思う

 

アクセサリーを作るミクロ的視点って楽しいもんっすよ

 

そのミクロ視点でお店をみるとあちこちが気になり過ぎて気になり過ぎて

 

それをごまかす為に毎日晩酌してるのかも←うまい口実?^^

 

間にみる日本の美意識

 

引き続きもう少し深掘りしていこうと思います

 

そんなこんなで子どもたち今日はもう起きてます

 

四連休で賑やかになりそう

 

今日志郎さん家族も在廊の為やってくるので更に賑やかになりそうです

 

お店は通常通り13時から18時まで

 

うつしきオンラインでの志郎さんの作品更新は期間中毎日18時より更新します

 

どれもこれもめちゃ格好いいんで是非覗いてみてくださいね

 

動画も今日中に更新できそうなのでyoutubeもチェックして観てくださいね

 

今日も最高な一日を

 

 

yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono