安易な丁寧な暮らしという言葉には惹かれない

 

 

二日間に渡るうつしき学びの場 余韵 編

 

柿を使った柿菓子作り

 

素材の持つポテンシャルを引き出すにはその素材と徹底的に対話すること

 

これってジャンル問わずものすごく大切なことだなぁと姜さん(うじゃ姉)との会話の中で感じたことの一つ

 

うつしきの周りには柿の木が4、5本植わっていて

 

いつも1シーズン10個くらい食べてあとは放置してカラスの餌になったりと持て余してました

 

せっかく無農薬無肥料の柿なのに勿体ないなぁと思っていた

 

そこで今回の柿を用いた柿菓子を作り方を教えてもらおうと至ったわけです

 

皮までオーブンで焼いてチップスとして食べられる

 

素材を余すことなく用いるうじゃ姉の柿愛は素晴らしい

 

今年は柿渋作りや柿酢作りなんかも習ったのでこれからはもっと柿と向き合える

 

なーんでも知らないと宝の持ち腐れになってしまうんですよね

 

無知への自覚

 

それらを一つ一つ回収すべく

 

知恵の共有はこの先大事になってくる

 

何を知ってるのか

 

そもそも何を知らないのか

 

興味の対象を失ってしまうとそれにすら気づけない

 

昔の人はあるもので工夫をしていた

 

今は飽食の時代で物で溢れてしまっている

 

だからこういう生活の知恵が見落とされてしまうんですよね

 

これを僕らの世代で途切れさせては勿体ない←貧乏性

 

今おばあちゃんの知恵袋的なやり方でやっても多くの人には刺さらない

 

だからこそ一皿の中に美しさも一緒に提案できれば人の目に止まるはず

 

きれい、カッコいい、かわいいはみんなにわかりやすいから共感されやすいんすよね

 

特にSNSなどにみんな自分の作った料理をカッコよく撮ってみてもらいたいと思っている

 

それを写真映えという観点からもう少し思想の部分まで感じ取ってもらえると嬉しいっすよね

 

けどそれも伝える自身の力量ですからね

 

そこに興味のない人もたくさんいる

 

丁寧な暮らしというのが言葉だけ先行してファッションとして消費されてる感じといいますか

 

でも、そうなるとものすごく薄いんですよね

 

だから安易な丁寧な暮らしの提案にはどうしても惹かれない

 

それがブランディングの一貫として担ってるからなんか気持ち悪いんですよね

 

表層の側の部分に興味を持つ人は多いけどその中側まで覗こうとしないといいますか

 

言葉で飾ることってほんと簡単だと思う

 

丁寧な暮らしという言葉だけ先行して消費されてる

 

だったらそこから逸脱して抗うための暮らしの提案の方が面白い

 

だからといってただベクトル変えただけのジャンクな生活を提案ってわけでもなく

 

薄っぺらい綺麗事並べただけの丁寧さという言葉よりなによりも行動が大事になってくるんすよね

 

それには誰の口から言うかで言葉の重みが異なってくる

 

ラッパーのフリースタイルバトルでもミステリオの口から出る言葉よりFORKの口から出る言葉の方が重く感じるように

 

じゃあ言葉に重みを持たせる為には行動で示し続けるということでしか方法はない

 

だから大変なんですよね

 

いくつになってもキャリアを口にする前に技を学ぶ

 

そんなこんなで子どもたちを起こす時間でーす

 

まぁ難しく考えずに目の前と向き合おうってことですね。笑

 

美味しい、楽しいがまず大切でそこに美しさが加味されるともっといいよねーってことで

 

外側ばっかり気にしてると中が空っぽになっちまう

 

肝心なのは何よりも中側

 

編集学校が昨日より始まり制作の合間の稽古三昧な日々が始まりました

 

思考の取り扱い方法をもっと繊細に感じていきたい

 

さぁ今日もコツコツ手を動かしていきましょう

 

最高な一日を

 

 

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yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

©yasuhide ono