インド買付珍道中 其の一

 

前回のインドから約半年ぶり

 

そして、このブログを書くのもそれ以来ぶりとなってしまいました

 

その理由を考えたときに

 

ひとつに以前のような熱量で発信と向き合えていないことがありました

 

言葉を綴るということは自分の想いや自意識や感情の機微

 

思考体系や価値観などが少なくとも文章の端々に立ち現れてしまう

 

一度その辺の自我なんかと呼ばれているものを

 

俯瞰した視点で見たときに「綴る意味」や「書き記す意味」を考えてしまったのです

 

すると、毎朝こいつは何をこうも不特定多数が除き見れる電脳空間に思考をダダ漏れにしてるんだ!?

 

と疑問が湧いたのが大きな理由

 

書くことが承認欲求を満たすことにつながってるんじゃないか?!

 

とか、余計なノイズが頭に湧いて没頭できなくなった

 

でも、それで書かなくなったと同時に

 

その日起こった経験から動いた感情の整理が蔑ろになってしまうなぁと勿体無さのようなものを覚えた

 

書くと言うことが知らず知らずのうちに自分にとってセラピーのようになっていたのかもしれない

 

もうひとつに個性的で独特な感性や自意識を持つ面白い文章に触れる機会が多くなり

 

自分なんて、、と勝手に憧れや羨望があったのも事実だろう

 

なんで、人はこうも何かと比較してしまうんでしょうね

 

まぁ、あまり気負わずに好き勝手にまた書くことを始めていきたいと思います

 

 

今回、家を出たのが朝8時半

 

子ども二人を保育園に送り届けいざ空港へ

 

今回は福岡空港の国際線が再開したこともあり

 

初めての韓国経由の乗り換えでデリーに向かう

 

特になんのトラブルもなく無事チェックイン

 

国際線ターミナルの様子を見る限り

 

少しずつ以前のように戻り始めている

 

飛行機の搭乗率は大体50〜65パーセント程度

 

航空会社には悪いのだが隣を気にせずゆったり乗れる

 

あまり飛行機の中では寝れないので

 

持ってきた本と映画を観ることに

 

今回のお供は7冊

 

機内で読んだのはオードリー若林正恭の「社会人大学人見知り学部卒業見込」というエッセイ

 

まさに自分にぴったりなタイトル!!

 

オードリーの若林さんやピースの又吉さんのようないびつでゆがんだ自意識を所有する人が好き

 

読書家でもあるので文章も軽快であっさり読めるのが良い◯

 

そして、もう一冊は小説で中村文則のデビュー作「銃」

 

中村作品はいくつか読んでいるのだがその作品達はどれも生半可な気持ちでの読了では終わらせずに

 

案の定グッさりと深く突き刺さる

 

結構その傷は見た目とは裏腹に治りにくかったりする

 

なんでわざわざ俺は読後こんなに傷つく本を読むんだろう?と思うことがある

 

でも、これは読書ならではの体験なんだよなぁ

 

登場人物の気持ちに寄り添えるかどうか

 

エンパシーであり共感覚を鍛える手段の一つに読書はあるのだろう

 

機内では三度目となる「マトリックス レザクションズ」

 

映画館で観るのとはまた違い

 

小さいモニター画面で淡々と観れたので印象がまた変わった

 

現実(フィジカル)空間と電脳(ネット)空間

 

意識と無意識

 

この境界をどう捉えるか

 

人はなぜ夢を見るのか?

 

先日見た夢が岡田斗司夫とラップバトルをするという夢だった

 

1ラウンド目は意外とうまくいき(内容はまでは覚えておらずで悪しからず、、)

 

一回戦はなんとか岡田斗司夫に勝利した

 

二回戦は全身タトゥーのラッパー

 

トラックがDragon Ashの「Grateful Days」だったのだが

 

元のリリックと会場の空気に妙に引っ張られすぎて

 

即興がかませずその場で頭が飛んでしまい立ち尽くす

 

その感覚が超リアルで目が覚めた瞬間”超興奮状態”

 

そりゃ、練習もなんもしてないから飛ぶよなとか即興決められないよなとか

 

反省点が頭の中を駆け巡る

 

でも、この気持ちの高鳴りが「夢」とだけで片付けていいものなのか

 

いつも決まった夢を見ていた

 

それは見ていたのか、それとも見せられていたのか

 

果たしてどっちなのだろうか

 

何度も繰り返す

 

また明日が繰り返す、同じような今日だとしても

 

同じことをして生きているのか

 

それを嫌悪し拒否した先には

 

刹那主義や享楽主義的な考え方に陥ってしまうのだろうか

 

ニーチェのいうニヒリズムが極限にまで行き着き「永劫回帰」の世界像となるのかはわからない

 

またいつもの宿を目指す道のり

 

何十回と通った空港から宿までの道のり

 

車の中もあまり寝られない

 

インドの道はガタガタなので本も読めないので

 

ボーッと風景を眺めている

 

さすがに移動疲れたなぁ

 

足伸ばして寝たいなぁ

 

明日には早速工房や石屋を巡らないといけない

 

今回のイメージはきちんと形になるかなぁ

 

同じ道のりを走っていても新しいお店ができている

 

国道沿いの世界中にある某チェーン店の看板やメニューはデジタルサイネージに変わっている

 

マトリックス空間の現実化は世界的に見て着実に進んでいるのかもね

 

同じようでいて同じものなんてない

 

細胞レベルでいうと僕らは絶えず変化し続けているのだ

 

旅先の脳みそは少しお喋りさん

 

いつもと違う情報を別の回路を通じて処理しようとしてるのかな

 

そんなアクセサリーやうつしきのことなど綴った自己観察日記ですが

 

たまーにでも覗いてみてもらえると嬉しいです

 

今日もみんなの日常が笑顔多いものでありますように♡

 

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🐃うつしきwebsite更新ごと🐃

 

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yasuhide ono | 小野 泰秀

五児の父 世界放浪の際にアクセサリー制作の活動を開始 2013年福岡県宮若市に移住 2015年9月新月より福岡県宮若市にて「うつしき」というギャラリーを始動 日本の美意識、東洋的価値観、装身具の持つ”心を装う”という機能を追求する

うつしき

暮らしと道具のあいだ

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